ファッションの「今」と「昔」

verite vol.5 2016年発刊

時代は繰り返す!?
ファッションショーに潜むリバイバルファッションを解説!

一度消えた流行が時代を超えて復活したものを「リバイバルファッション」と言います。現在流行しているのは70年代ファッション。2016年の修文祭で行われた学生のファッションショー「Ichinomiya Girls Collection」にも、このリバイバルファッションが表れています。実際のコーディネートから櫻井先生に解説していただきました。

2人のポイントはテラコッタカラー!

「テラコッタ」とは、イタリア語で「焼いた土」という意味です。10代の女性にはなじみのない色だったのですが、コーディネート次第でグンと旬の顔に!

写真左/テラコッタカラーのロングカーデに、黒プリーツスカートと白ブラウスを合わせた、スクールガール風コーデ。スカート丈は昨年に流行したミモレ丈よりも長く、ここも今季のポイント!

写真右/テラコッタカラーのワイドパンツにジャストサイズのデニムジャケットをオン! 小柄な人がバランスを取りやすいコーディネートです。流行のファークラッチも良いアクセント。

流行アイテムが満載!
どの年代にも愛されるコーデ。

「トレンチベスト+ワイドパンツ+ファー小物」と流行をしっかりおさえたコーディネート! ベースを黒でまとめて落ちついた雰囲気に。ポイントはクラッチとリップの赤!

美しく見せる着こなしも計算して。

身長が高い彼女だから似合う、ワイドパンツ+ロングカーデ。ファッションショーではステージ映えするように、ウォーキングの先生から「ポケットに手を入れて」とアドバイスがありました。

頼りになるファッションアドバイザーをめざしましょう!

修文生には、頼りになるファッションアドバイザーをめざしてほしいと思っています。
お店にはさまざまなお客様が訪れます。近年の大きな特徴のひとつは、年齢層が広がってきているということ。エイジレスな女性が増えたことや、大型ショッピングセンター内の店舗には幅広いお客様が集まることからも分かります。

そこで一人ひとり異なる身長や体型、肌の色から専門知識を持ってコーディネートをご提案することはもちろん、お手持ちの服に合わせて流行を取り入れるご提案をするなど、ファッションアドバイザーには多くの知識やコミュニケーション能力が求められます。

リバイバルファッションにしてもそう。10代や20代の女性にとっては真新しいファッションでも、お客様によってはなつかしいファッションという場合があります。そんなお客様と楽しくお話ができて「ここのラインがあの頃と違うんですよ」など興味を惹く話題も提供できるといいですね。

そのためにも学生のときから常にアンテナを張ってほしいと思います。

櫻井 理恵 教授

櫻井 理恵 教授