看護師をめざす「四年制大学」or「専門学校」

verite vol.5 2016年発刊


看護師として生きていく。資格取得のその先を考える人へ。

「看護師になりたい」そう考える人の進路先として、主に「四年制大学」と「専門学校」があります。看護師国家試験に必要な知識と技術を身につけ、受験資格が得られるのは、どちらも同じ。しかし修業年限が異なるなどその学びの内容や目的には違いがあるため、将来「どのような看護師になりたいか」ということを視野に入れた進路選びをする必要があります。


「学びの目的」を比べてみよう

四年生大学(※修文大学の場合)
修業年限4年
卒業までに必要な単位数128単位以上(通常は124単位)
取得できる学位学士(看護学)
取得できる資格看護師(国家試験受験資格) / 保健師(国家試験受験資格)選択制
第一種衛生管理者(保健師資格取得後本人申請)
養護教諭二種免許状(保健師資格取得後本人申請)
(助産師課程のある大学にて所定の科目を履修した場合、助産師国家試験受験資格も取得可)
教員数(平成20年4月)1領域に3~4名(約30名以上)
教員の採用基準博士 / 修士
演習室各領域に設置
四年生大学

大学の目的は専門的な学問を修めることにあります。よって看護系大学では、資格取得に必要な学びに留まらず、看護学を体系づけて学ぶためのカリキュラムが組まれています。専門分野の学びに加え、豊かな人間性、高度な論理的思考、的確な問題解決力も身につけることができます。

専門学校
修業年限3年(保健師統合カリキュラム校は4年など例外もあり)
卒業までに必要な単位数93単位以上(保健師統合カリキュラム校は111単位以上)
取得できる学位専門士が付与される学校あり
取得できる資格看護師(国家試験受験資格) / 保健師(国家試験受験資格)
(保健師統合カリキュラム校のみ)
教員数(平成20年4月)6名
教員の採用基準厚生労働省看護学校教員養成修了
演習室1~2室
専門学校

資格取得を目標に必要な知識や技術を最短で身につけられるのが専門学校です。そのため初年度から現場教育が重視され、学習時間の約1/3が看護実習というほど体験を重視したカリキュラムが組まれています。少しでも早く看護師としてひとり立ちしたいという人に適しています。


看護師のその先を考える人へ

看護師の世界では基本的に実績や経験を評価されるため、仕事において学歴が影響することはほとんどないと言われています。しかし、それはずっと「看護師」として働くのであれば、という話。「看護師以外の進路も考えたい」、さらに「専門的な資格取得をめざしたい」と考える人は四年制大学に進学することが望まれます。「看護系大学の講師になる」「研究職に携わる」「大学院に進学して、専門看護師をめざす」という将来像。これらは四年制大学で学士を取得した人だからこそ描ける将来像だと言えます。 そして病院によっても異なりますが、初任給や昇給スピードも四年制大学の卒業生の方が高く設定されるケースが多いのも事実。看護師は一生の仕事になり得るものです。資格取得だけをゴールとするのではなく、ライフプランの軸になることとして考え、後悔のない学校選び・大学選びをするべきです。


私が修文大学で看護学生を育てる理由。

質の高い看護師を求める声が年々高まっています。
高齢化が進む日本では、ただ数多くの看護師が必要なばかりではないのです。その理由の1つは、医療が高度化していること。幅広い知識と論理的な思考力を備えたうえで、他職種とコミュニケーションをとり、チーム医療※に貢献できる看護師が必要とされています。2つめは、患者さんが多様化していること。医療現場も病院ばかりでなく在宅がますます増えると予想されるため、患者さんにとって必要な看護とは何か考え判断し、心の余裕を持って適切に接することができる人間力も求められます。

看護師をめざす学生は一般教養や基礎教育をしっかりと身につけることが必要であり、それが可能なのは4年間という時間がある大学だからこそです。さらにこの修文大学が位置する一宮市にはこれまで(2016年4月現在)四年制大学の看護学部がなかったため、地域の医療機関からも質の高い看護師の養成が求められていました。

そこで、修文大学では、1年次から少人数教育を徹底させ、学内での講義や実習と、学外での臨地実習をリンクさせ、確実な看護技術を身につけられるよう、担当教員がきめ細かくサポートします。さらに学内での学びにも「現場」を導入。臨床経験豊富な医療従事者を招き、予防看護や認知症看護など「今」「現場で」必要とされている看護についての講義を行います。また管理栄養学科とのコラボ授業も開講し、多様な能力を身につけていきます。多角的な視点で問題と向き合い解決策を導く能力も、深く学ぼうとする姿勢も、ぜひこの修文で身につけてほしいと思っています。

※チーム医療とは/医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士・作業療法士など他職種が連携して、患者さんの病態を多方面から判断して治療やケアにあたること。
石黒 彩子 教授

修文大学 看護学部 学部長
石黒 彩子 教授
専門:小児看護学


MESSAGE - 修文大学看護学部看護学科第1期生 -

宇野 颯人さん

看護学科1年
宇野 颯人さん
愛知県 岡崎東高等学校出身

恵まれた環境で思う存分に学び、
患者さんに信頼される看護師をめざします!

施設や設備が充実していることや、臨地実習先が大学周辺に多く用意されていることが魅力的だと思い、修文を選びました。演習室は授業後も使用できるため、学生が自主的に練習するなど思う存分に学べる環境です。先生方は効果的な勉強方法から看護師としての心構えに至るまでていねいで優しく、そして熱心に教えてくださいます。看護師は、人の命を預かる責任の重い仕事。プレッシャーに負けず、笑顔で患者さんを安心させられるよう、修文でしっかりと学びたいと思います。

青木 絵莉香さん

看護学科1年
青木 絵莉香さん
愛知県 杏和高等学校出身

手話を通して、多様な患者さんを想定した意思疎通の大切さを考えるようになりました。

どんな状況下においても冷静に対処できる看護師になりたい...。そのために多くの知識を身につけたい。看護学部棟はWi-Fiが利用できるため文献検索もスムーズでレポート作成に集中でき、学習環境に恵まれていると感じています。また授業では「手話」に強く興味を持ちました。聴覚に障がいがある患者さんへの理解を深めるとともに、意思疎通の方法が広がることを実感できたからです。多様な患者さんを想定したコミュニケーションの方法を考えるようになり、視野も広がりました。

山田 美優さん

看護学科1年
山田 美優さん
愛知県 修文女子高等学校出身

意識を高く持って看護を学ぶ。
人間力も磨いていることを実感しています。

1年次後期から演習が始まり、より身を引き締めて学ぶようになりました。生身の患者さんと接するためには知識も技術もまだまだ足らないと実感するからです。臨地実習に向けてこの緊張感を大切にしっかり学び続けたいと思います。また、友人からも多くの刺激を受けます。「海外に留学して助産師をめざす」など高い志を持っている友人が多いので、自分の将来とも向き合うようになりました。看護師の資格をめざすばかりでなく、看護を通して相手の心に寄り添える人間になりたいと思います。